2024/1/20

土曜日。やっと休みだ。

ゆっくり起きて、朝ごはん食べた。

食パンの端っこのとこをチーズツナトーストにして、コーヒー。頂き物のカヌレ

 

関東は大雪という天気予報をみつつ、この辺は雪降らないで雨くらいで済むんじゃないかという話をしながら洗濯物をとりこむ。そのうちに雨が降ってきた。

 

雨のお休みのおこもりは嫌いじゃないけど洗濯物が溜まるのは勘弁してほしい。うちは動線の関係でドラム式洗濯機入らないし、よく洗えない説とメンテナンス大変説を読んだので、どちらにしろ導入しないつもり。

 

昨日の休憩時間にTwitter(x)で見つけた、会期終了間際のホンマタカシの展示を見に行くことにした。

 

ピンホールカメラの原理を使って、というか原始的なピンホールを設えて部屋を丸ごとカメラにして、建築やランドマークをとる「Narcissus City」というシリーズが中心の展示。展示風景の写真を見たら良さそうだった。

 

はて、何を持って良さそうと思ってるんだろうか。今回は展示室に穴が空いてて、その中の暗い部屋で、たまに本人がピアノ弾いたりしている、というのを読んで、その空間やら仕掛けやらに、気合のような、しっかりした密度を感じたんだと思う。

 

写真というのは良し悪しの判断がとても難しいといつも思う。というか評価軸がいろいろあり過ぎてよくわからんというのが実感。なのだが、ホンマタカシの「よいこのための写真教室」を読んで、やっと写真の取りつく島をみつけた。であるからして、(本人の写真はよくわからんなと思うことのほうが正直多いんだけど)こんな本を書くのだから写真が好きというか、見ることや残すことや、写真というものの仕組みには信頼を置いて生きている人なんだろうな、と思っていた。

 

そのような順番で写真とホンマタカシに触れてきて、今回は写真のもっとも原始的な手法を使うというのは、何かあるんだろうと予想した。えーホンマタカシそんなにだなあといううちの人を、今回は結構良いと思うよ!と説得しながら外出の約束を取り付けた。

 

結果大正解。私の1.5倍速くらいで一周して戻ってきてひとこと「めちゃよくない?」だからいったじゃーん。

 

写真の質感がとても良い。時間がそのまま写っているというか。良い絵画もそこに時間が詰まってる感じがするけど、似てる。そして、光が紙に固定されて像になるという事に、改めてびっくりする。そんなことできるのかー!と思う。写真やイメージが溢れ過ぎて当たり前な気がしてるけど、これはかなりすごくて、魔法みたいな、でも現実のものだ、という。

 

昔の技法=昔のものが写っているという思い込みがあるけど、そこに写っているのはお台場のフジテレビだったり、エンパイアステートビルだったりする。うーわーすごい不思議!!いまじゃん!!

 

もうこうなるとね、美術館を出たあとに世界が違って見えるんですよ。目が見えていることも、アスファルトが黒でビールケースが赤いことも、すごーい!!奇跡!!となる。

 

前に読んだ本で、呪いとことほぎの話があり、ことほぎというのは、良いところを列挙するとかそんなことではなく、その景色をただ淡々とこまかく語ることだと。それって観察ってことよね?良い絵画や良い写真や良い映画ってことほぎしてるってことじゃん⁈と思った。

 

そんなかんじでよりみちしながら家に帰り、ちくわの磯辺揚げをつまみながらビール、粕汁の晩ごはん。素晴らしき世界(映画)をみた。これもとても良かった。